オペレーションズフォーラムはオペレーションズ志望者向けの説明会で、ゴールドマン・サックス本社がある六本木ヒルズの会議室で開催された。4時間という長時間におよぶ説明会であったが、様々な内容の話を聞けた上に社員との交流会の時間も設けられていたため、全然長時間の説明会だと感じなかった。
流れとしては、オペレーションズについて説明した→社員の方々からの仕事などの話→パネルディスカッション→社員の交流会という感じ。途中で香港とリアルタイムで電話会議を実際に行う様子を見ることもできた。もちろん、学生が香港の人に質疑応答をする時間も用意されていた。
オペレーションズの仕事・役割
- 全部門(Sales, Trader Marketer, Legal Compliance, Finance, Regulator, Credit, Technologyなど)の中心に位置し、フロントが結んだ契約を履行するのが仕事。
- 全社的に最大のパフォーマンスが得られるようにする。
- 海外のルールや現地情報に精通している必要があるので、グローバルコミュニケーションが必要となる。
- グローバルで業務を引き継いでいるので、東京で問題があってもロンドンなどで対処する。
- オペレーションズには多数のチームが存在し、ひたすら顧客のクレーム処理をする部もある。
- 帰宅後は自宅からグローバル電話ミーティングもある。
オペレーションズで働くということ
- 業界での貢献、様々な金融商品との関わりを持つ。
- スピードが早く、ダイナミックな環境(素早いレスポンスなどが必要)。
- ビジネス全体が分かる。
- マネジメント力とリーダーシップが身に付く。
- 早い時期からのキャリア形成ができる(仕事が与えられることは沢山ある)。
- 仕事と私生活のバランスを保つことが可能。
- 一週間の休暇をとれたりする。
- しかし、毎日早く帰れるわけではない。
- プライベートを大切にするので、子どものために夜は家で仕事ができたり、勤務時間をズラしたりすることも可能。
オペレーションズについて
- フロントとバック間の異動はあるが、人数は少ない。
- 他社のオペレーションズの違いというのは気にしたことがないが、ゴールドマン・サックスの社員はみんな志が高い。また、個人の特性や長所を伸ばそうとする文化。
- 香港など海外に異動したいと上司にお願いをすれば行ける。
- 香港はトレードのサポートなどがメイン。
- アジアのエクイティは香港しか無いため、日本人(顧客)が話しに来るので、香港では日本語が求められている。
- 所得税がmaxで20%なのが香港のいいところ。
- 香港に行くことにより、他部門の日本人と仲良くなれるメリットが有る。
- 海外とのネットワークが増えるので、他国へ異動する人がいる。
Mobilityというものを大切にしており、チーム間、部門間、地域間の異動が全てMobility。それらは上司から命令されるのではなく、自発的に自分のキャリアのために出願する。社内プログラムの一つに交換留学のようなものがあり、それによって築いた様々な人との信頼関係が仕事でかなり役立つ(オペレーションズは人とのネットワークが非常に重要であるため)。Mobilityで海外に行くことにより、両国の言い回しが分かるので良いし、「アメリカではこうやっているけど、日本ではこうしないの?」と良いパフォーマンスを出すために活躍でいる。
オペレーションズに求められる人材
- 元気で明るく笑顔な人(困難な状況でも暗くなるのはNGなため!)。
- 前向きな人。
- 新しいアイディアや提案を上司とともに話せる人。
- 新しい視点のアイディアが、今の時代ではかなり大切
- お互いの役割をお互いに理解することが大切。
- 客観的視点で物事を考えられる人。
- 社内外で信頼関係を築いて良い結果を出せる人。
- 新卒で採用する場合、学部学科は関係ない(85%は経済学部や商学部以外)。
- 英語はペラペラでなくてもよい(しかし、メールや電話は英語)。
- 金融知識は入社後に学べばよく、採用時には自分の興味あることにどれだけ本気で取り組めたかが大切。
今回のオペレーションズフォーラム全体を通して、社員のレベルの高さを感じた。バックということでフロントよりも優秀でない人が多いのかと思ったら、そのような感じは全くなかった。全員自信があるというか、仕事がデキる人たちというオーラがあった。質疑応答でも、質問に対して的確にかつ端的に答えており、非常に頭がいいと思った。このような人たちと一緒に働きたいと思うと同時に、この人たちと一緒に働いた際に出世できるかという不安もあった。しかし、一番大きな心配点は英語力!!説明会でも、アメリカ人の社員が説明したり質疑応答なども行っていたのだが、ちょいちょい挟んでくるジョークなどに対してその場にいたほとんどの学生が理解して笑ったりしていたが、自分は英語が理解できずにみんなに合わせて笑っていただけであった。債券営業などと比べてオペレーションズは圧倒的に英語力が必要となるため、かなり心配になった。
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